様々な食品関連事業者の方から問い合わせのある廃棄物区分が、
「製造工場などから排出される廃棄食品は一般廃棄物ですか?産業廃棄物ですか?」という内容です。

少しややこしい事ですが、例えば、良くスーパーなどに並べられる「菓子パン」を例にあげましょう。

スーパーなどで販売される菓子パンは、消費期限が過ぎると廃棄されますが、
これは一般廃棄物に該当しますね。(現在では食品リサイクルでの処理が進んでいますが)
ですが、まったく同じ形状のものでも、製造工場などのロス商品などは産業廃棄物となります。

ところが、製造工場の一角などで直売所などを設けている工場などは、
【小売店と同様だから、工場から出るものも一般廃棄物として処理できる。】と判断されている企業様も少なくはありません。
言わずと大手食品メーカーは当然ご存じだと思いますが、これはNGです。

あくまでも、「製造工程から発生したもの」「販売所から発生したもの」を区分し、処理しなければなりません。

特に中小の企業様などでは、廃棄物処理業者からアドバイスを受け、
知らずに産業廃棄物を一般廃棄物として処理していることが多いようです。

その理由は何かというと、一般廃棄物の方が処理施設が近く、処理費用が安いからです。

過去にも、「廃棄費用が安いから」と誤った処理を行い、大きなトラブルに繋がってしまう事例もあるので、
排出事業者にとっても気をつけたいですね。

不明なことは、必ず管轄行政に確認しましょう。